Sin







起きて1番に思い出すのは真さんの顔。



少し茶髪が入った髪に優しそうな笑顔、整った顔に甘い声。
声に惚れたって言ってたけどやっぱり外見なのかなって少し自分にがっかりする。
だけど最初は声に惚れた。どんな人でもあたしはあの人に恋してた。
それだけは自信を持って言える。




それから学校に行くけど、あたしの頭は真さんの事でいっぱい。




やばい…







あたし今日人として機能していけるのかな…






その日は月に何を言われてもあまり大した返事が出来なかった。





気づいたらあたしは月と街の中。



「はっえ!?何で??あいっ?」



学校はもう終わってるみたい…


いつの間に!?




「ちょっと落ち着きなさいよ。もしかして何か用事あった?」




用事…



「あっあたし今日もSinの事務所にっ」



「そんなのいいじゃない。いつでも行けるでしょ?」



そうだけど…あたしのデータ…合ってたし、今日もいるかも知れない…




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