♂性別転換♀
魔力13

なんだかんだで、女の子になって一週間が経過していた。


俺の環境適応能力が高いのか、女の子としての生活にすっかり慣れていた。


学校生活はうまくいっているし、私生活も大翔が家事全般を引き受けてくれているのでなんら問題なく過ごしている。


一週間こいつと過ごしてきて分かったことは、大翔は学校に通ってはいないということだ。


大翔の部屋を一度だけ覗いたことがあるが、ランドセルはおろか、勉強机すらなくベッドとタンスが置いてあるだけ。


最近はランドセルを使わない子もいるみたいだけど、高級マンションの最上階に住んでる人間が勉強机を持ってないはずがない。


本人も「ニートって案外つまんない」とさりげなく認めている。


だけど平日、俺が学校へ行っている間、あいつはどこかに出掛けているようなのだ。


帰ってくるたびに大翔の靴の位置がズレていたり、俺が帰宅した後に帰ってくることもあった。


学校じゃなければどこに行っているんだ?


魔女の言葉を思い出す。
< 127 / 265 >

この作品をシェア

pagetop