◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆



「泣くなよ。泣くんなら、帰るけど?」


「帰っちゃだめ。泣かないから。。
……ただ、嬉しくて。来て…くれないと思ってたから。。」



俺のちょっとしたいじわるも本気にする奈々。昔と変わらない。



「帰んねーよ。省吾の顔も見ないといけないからな。」


「うん…。省吾も、会いたがってる。
あれから、会ってなかったから…。」


「省吾は?」



俺が奈々に聞いた時だった。



「修二っ。」



白のタキシードをきた省吾が走ってきた。

こいつも、あれから変わんないな。


相変わらず俺のとこには走ってくる。



「来てくれたんだな、ありがとう。」



そう言って少し笑いながら涙ぐむ省吾。


俺は省吾の肩をを引き寄せた。



「当たり前だろ、親友の結婚式なんだから。」


「う゛ぅ…修二ぃ~…。。」


「泣くなよばか。似たもの夫婦だな!」



そう言って、省吾の頭をぐりんぐりんしてやった。



< 153 / 182 >

この作品をシェア

pagetop