◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「泣くなよ。泣くんなら、帰るけど?」
「帰っちゃだめ。泣かないから。。
……ただ、嬉しくて。来て…くれないと思ってたから。。」
俺のちょっとしたいじわるも本気にする奈々。昔と変わらない。
「帰んねーよ。省吾の顔も見ないといけないからな。」
「うん…。省吾も、会いたがってる。
あれから、会ってなかったから…。」
「省吾は?」
俺が奈々に聞いた時だった。
「修二っ。」
白のタキシードをきた省吾が走ってきた。
こいつも、あれから変わんないな。
相変わらず俺のとこには走ってくる。
「来てくれたんだな、ありがとう。」
そう言って少し笑いながら涙ぐむ省吾。
俺は省吾の肩をを引き寄せた。
「当たり前だろ、親友の結婚式なんだから。」
「う゛ぅ…修二ぃ~…。。」
「泣くなよばか。似たもの夫婦だな!」
そう言って、省吾の頭をぐりんぐりんしてやった。