◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「瞳なら、さっき角クンと一緒にあっちに出ていきましたよ?」
いつも沖田石川と一緒の山口が、そういいながらコテージの外へ出られるガラスドアの方を見た。
俺もその方向を見た…。
ガラスドアの向こう側に、2人並んで夜空を見上げる沖田と、角の姿があった。
2人でなに話してるのだろう…?
俺は、恋人のように見える2人を…見つめていた。
「瞳…いつも恋バナとかになると、どっか行っちゃうんだよね~。。」
石川が、少し寂しげな表情で俺と同じ…外に見える2人を見ながら…そうぽつりと呟いた。
隣で山口も、石川と同じような表情で2人を見つめていた。
よし…恋バナにのっかって、聞いてみるか…。
「なぁ、あの2人…いつも仲良く一緒にいるけど、付き合ってんのか?」
聞いた…。。
やっと真実が明らかになる。。
俺は、石川の返答を身構えて…待っていた。。
石川は、鳩が豆鉄砲をくらったような…驚いた顔をして、俺をみた。
それに山口まで…
やべ…。やっぱり聞かないほうが良かったか?変に思ったか…?