◆紫色の恋空**先生の切ない恋**◆
「レモンウォーターか~、瞳が好きなんだよな~。」
「そうなのか。」
コップの中の薄黄色のレモンウォーターを眺めながら、角が言った。
レモンウォーターやっぱ好きだったのか…。。
ちょっと嬉しくなった俺。
だけど、この気分も一瞬にして消え去る。角の一言によって・・・。
「それで、俺に話ってなんだ!」
「話ってか…さぁ。」
角はソファーの上であぐらをかいて座り直し・・・
「沢っちさぁ…
―――瞳のこと、好きなんだろ?」
そう聞いてきた角は、さっきとは打って変わって、真面目な顔をしていた。
思わず、俺はすぐに言葉が出なかった。
ほんのしばらくの間、沈黙が流れる。
その間も俺の心臓は、ものすごい速さで脈打っていた。
まさか・・・バレてたのか…?