お兄ちゃんは悪魔サマ
「あら?陵の妹さん?」
「はい……。あなたはお兄ちゃんの何なんですか?」
「ん?セフレかな」
「おいっ!」
お兄ちゃんは女の人が答えるのを止めたかったみたいだけど、しっかり聞こえちゃったよ……
いつもみたいにお兄ちゃんのバカッて叫んで、パンチとか食らわせたかった。
でも、今はただ下を向いて出そうなる涙を堪えるので精一杯……
「ふふ、お子ちゃまには刺激が強いかしら」
女の人は、俯いたままの私を見て勘違いしてるみたい……
「陵、どうする?妹さん来たし今日は止めとく?」
「…………」
「……私、帰ります。邪魔したみたいでごめんね、お兄ちゃん」
私は一度も顔を上げる事なくその場を立ち去った。
お兄ちゃんは何も言わなかったし、追っても来なかった。
これがお兄ちゃんが出した答えなんだ……
その場から離れた途端、何かの糸がプツンと切れたように涙が止めどなく溢れだした。
私がお兄ちゃんに好きだなんて言わなかったら、お兄ちゃんは離れて行かなかったのかな……
今さら何を思っても、もう遅いのかもしれないけど……