お兄ちゃんは悪魔サマ
 


私は部屋で泣いていた。

電気も点けずに声を押し殺して、流れる涙を拭っていた。



『セフレかな』



昼間に聞いた言葉が耳から離れない……

信じたくなかった。でも私はエネルギーの補充を手伝ってない。
つまり他からそれを行っている事は明白な訳で……


もう何も考えたくないのに……












その夜、久しぶりにお兄ちゃんが帰って来た。




「唯、ちょっといいか……?」



私は何も答えなかった。すると、ドアの向こうでお兄ちゃんが話し出す。




「あんな形で傷つける事になってごめん……俺もいろいろ考えたんだ。唯の気持ちは本当に嬉しいけど……」



私はそこまで聞くと、立ち上がって扉を開けた。




「謝るくらいなら、最初から期待持たせるような事しないで」

「唯……」

「中途半端に謝られても余計に傷つくだけ……。優しくするくらいなら突き放してくれた方がマシだよっ!!」



それだけ言い放って、おもいっきりバンッとドアを閉めた。




「唯ー?どうしたの?」



遠くからママの声が聞こえた。
パタパタと近づく足音。









いつの間にかお兄ちゃんは居なくなってた。



 
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