お兄ちゃんは悪魔サマ
「で、話しって?お兄さんを紹介してくれるんじゃなかったの?」
私と先輩は放課後の屋上にいる。
生徒会室では会長を始め、生徒会の面々が忙しそうに仕事をしていたからだ。
「先輩、最近お兄ちゃん帰って来てないんです。だから連絡も取れなくって……」
「……ふぅん」
別に嘘は言ってない……
でも、先輩は鋭い眼孔で私の様子を伺っている。
「だから、紹介する以外の事じゃダメですか……?」
「……いいよ。唯が心も体も俺のモノになってくれるんだったら」
「っ……それは……」
「どちらかの条件しか認めない。じゃなきゃ、直ぐに狩りに行くよ?唯の大切なお兄さん」
果たして先輩がお兄ちゃんを狩る事の出来るハンターなのか、お兄ちゃんを直ぐに見つけられるのかは解らなかった。
お兄ちゃんなんて、他の女とイチャイチャしちゃってるしさ……
ただ、それでも守りたかった……
だから……
「解りました。それでいいです」
先輩の目を見て、はっきりと返事をした。
「そうか、決まりだな。じゃあ今から家に来い」
「あの……明日まで待って貰えませんか?心の準備くらいはしたいんです」
「明日……ね。それ以上は1日たりとも待たないよ」
「……はい」