お兄ちゃんは悪魔サマ
お兄ちゃんは先ほどこちらに向かったらしい。
イグルスさんがメールで教えてくれたの。
そういえばお兄ちゃんにはこの間、酷い事を言っちゃったっけ……
何て話しを切り出そう……
そんな風に思案を巡らせていると、いきなり窓が音をたてて開く。
「唯っ!!」
「……お兄ちゃん?」
窓からお兄ちゃんが、凄い形相で飛び込んできた。
「ゆ、唯?起きてて大丈夫なのか?寝てなくていいのか?熱は下がったのか?」
「……お兄ちゃん、ちょっと落ち着いて。私は別に、熱なんて出してないけど……」
「へ?だってイグルスが唯が新種の風邪にかかって、薬も効かずに高熱で苦しんでる、って……」
イグルスさんってば、そんな嘘でお兄ちゃんを来させたのか……
お兄ちゃんも、イグルスさんの嘘だとようやく気付いたらしい。
「あぁ〜!!あの嘘つきめっ。次にあったら叩きのめしてやるっ」
「あのね、お兄ちゃん。イグルスさんには唯がお願いしたの」
「え?風邪ひいたって嘘をか?」
「違うって……。どうしても、今日お兄ちゃんに話したい事があったから」
お兄ちゃんはちょっと驚いた表情をして、私を見ていた。
私は単刀直入に話しを切り出した。遠回りに言う必要はないと思ったから。
「お兄ちゃん。1度でいいから抱いて……?」