影を往く者、闇に逝く者-戦国隠密伝-
刹那。

大音響と爆発。

そして瞬時にして起こる炎!

甲賀隠密達は視覚と聴覚を一時的に麻痺させられ、更に運の悪い者は火傷まで負う事になった。

焙烙玉。

『忍者八門』の中には火術というものがある。

読んで字の如く火薬や火の使用法の事。

その研鑽の中で生まれたのがこの焙烙玉だ。

今回のように多勢に囲まれた時などに使用する。

本来は遁術(逃走の際の術)の一種、火遁に属するのだが、使いようによっては攻撃に転じる事もできる。

< 164 / 192 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop