白いカッターシャツ


「は な れ ろ 。 」


力の限り睨んで
離れさせようとするが
下田は重くて持ち上がらない。


「…腹ポニョポニョやん。」


ボソッと気にしてる
ことを言ってやった
瞬間、下田が私の視界
から消えた。


「…下田、今すぐに
ここから消え失せろ。」


いなくなった下田の
変わりに…、
山村の低温ボイスが
聞こえてきた。


「…はい。」


下田は情けない顔で
教室を出て行った。
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