白いカッターシャツ
beautiful girl


「うわ、お前爪きれいやな。」



体育祭が明日に迫った放課後の教室で、怜と私は実行委員の最後の仕事をしていた。



「え…、別に普通やけど。」



私はドキッとしたのを
隠すように冷たく言う。

実は、一緒に実行委員をすると決まった時から爪には気を使っていた。



「ぇえ〜?きれいやって。」



怜は私のそんな気持ちも知らずに、きれいやって〜、とか言い続けている。

そりゃ、毎日のようにお手入れ欠かしませんでしたからね。



「普通やよ〜。」



いつまでも認めない私に、納得出来ていない様子やけど、さすがに怜も諦め作業を再開しだした。
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