遊女と経営者の恋愛事情

「……身体?」


「ああ。お前のエロい身体に賭けたって訳」


男はスーツのズボンポケットに
左手を突っ込んだまま前屈みになり
空いている右手の人差し指で、私の鎖骨をツンと押した。


「……エロい身体…?でも、あなたは私の裸を見た時、何の反応もなかったじゃないですか」


「当たり前だ。商売道具の身体を見て興奮する訳ねーだろ。色んな男に好き放題させている身体なんざ興味ねーよ」


なっ?!
ひ、酷い言い方じゃない?!
確かに商売道具かもしれない。
だけど経営者のあなたが平気でそんな事言わないでよ。


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