死神少女
雪子ちゃんにメロンソーダを注文してもらいご満足なかず君を呆れた顔で見ながら、あたしは自分の予想が正しいか、確かめてみることにした。


「昨日、あたしんちの隣の家にパトカーが来たの」

「へぇー」

「……」

パトカーという単語を聞いたとたんかず君の目が泳いだ。

「なんかークスリやってたみたいなんだよね」

もちろんでまかせだけど。

「うわー。怖いね、かず君」

「ははははは…」

かず君は笑っているけど、目は笑ってない。


もう一押しだ。

「でも、あたしもさ隣の人がクスリやってたの、あたしなんとなく分かってたんだ」

「なんでー?」

雪子ちゃんが不思議そうに首を傾げ、尋ねた。

あたしはかず君の目を見つめながらニッコリ笑う。

「だって顔見たら分かるじゃん?」


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