この想いを君に…2
あの事件の後。

あたしは開幕戦までの調整やら何やらで忙しくて。

悠斗に何も聞いていない。



「あれから香奈と連絡取った?」

久々に悠斗と一緒に帰る。

「うん、次の日に」

悠斗はふっ切れた様子だった。

「迷惑かけてごめんねって…。
でも、もう僕の中でかなり前から終わってたから」

ひらり、と舞う桜の花びらを見てあたし達は立ち止まる。

校門前には桜並木があって、桜の名所だったりする。

「…絶対に妊娠なんておかしいと思ってた。
だって、香奈に疑問を抱いてからはそういうのは止めていたし」

悠斗は平然と言ってのけた。



…聞いてるあたしが恥ずかしい。



「パパもママも僕を信じてくれていたから。
最初に相談した時もおかしいって」
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