初彼 -ハツカレ-
「頑張れ!!」
そぅ言うとき無意識で飛希の手を
ぎゅっと握った。
握っていないと、
あたしも不安だ…。
それから部長も少し強気になって
攻めたけど、
少し遅くて
このゲームは取られてしまった。
「部長ッ
木場先輩ッ
頑張れッッ!!!!」
いい終わると喉が異常なまでに
擦れて、
激痛が走った。
何度も咳き込むと、
隣にいる新田先輩が、
鞄からのど飴を出して
あたしにくれた。
食べやすいフルーツの味。
「いいんですか……?」
「いいよ。
それも仕事。」
ニコニコしながら
そんな事を言う新田先輩を尊敬した。
新田先輩はあたしには穏やかな目をするけど
試合を観る時には、
見た事もないほど、
真剣な顔をしている。
本当に、
この2人の間に何があったんだろう…。