最後の恋。
薄暗い部屋の中、突然突き付けられた現実が怖くて、グッスリ眠る花梨を抱きしめて眠った。 「ママぁ、お腹空いたよぉ。」体を揺する花梨の声で目が覚めた。カーテンを開けると、いつもと変わらない朝。リビングに行くと智也の姿は無く、立ちすくむ私の隣で、パジャマ姿の花梨が私を見上げてる。「この子は私を裏切らない。」そう思うと、どうでもよくなってきて、離婚に向けて前向きに考えられる様になり、一ヶ月に渡り話し合い、私達は離婚した。
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