BLACKSTONES
「…魔法だな」
魔法をかけられ怪我をした男は、立ち上がる。
「ハート…やはりこの町にいたか……」
「ゾーン!!大丈夫?」
男のそばに、少女が寄り掛かる。
「ミル……大丈夫だ」
ゾーンという男は、赤毛赤眼が目立つハートを狙う組織の一員。
「ならよかった!」
ミルという少女は、黒髪のショートが似合う少女。腰には何個もの手裏剣が用意されている。見た目からして忍者だろう。
「大変だ!!…っておいおまえら!!」
「ああおこちゃま、もうお戻りで?」
……何でこいつら、堂々と抱き合ってんだ!?
「それより聞いて!!サンフランシスコにハートの追っかけ組織がいる!」
「何!?…急いでアジトを探さないと…いけないな」
ルカは立ち上がり、黒いコートで身をつつむ。