俺様王子と秘密の時間
≪FINAL☆恋≫

◆蜜味の罪と罰



結局、まともに眠れなかった。


ぐるぐる考えこんで普段使わない頭をフル回転させたというのに頭はちっとも痛くない。


……痛いのは、胸だ。

この痛みはなんなのよ。

誰か教えてよぉおおお。


ずっとモヤモヤしていたせいで、授業中も上の空だったあたしは西山先生に何度睨み付けられたことか。



「酷い顔してんね?」


まん丸な瞳があたしの視界いっぱいに入りこんできた。

酷いと言えば……。



「はーちゃん酷いよーっ。千秋に涼くんのこと話したんでしょ?」


放課後の教室は開放的だったけど、昨日の羽鳥とのキスを思い出してしまう。

焼けるように胸が熱くなる。



「あたしは別に何も言ってない。ただ、シイが水城に呼ばれたよって言っただけ」


はーちゃんは涼しい顔して最新のヒット曲をハミングした。

 

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