俺様王子と秘密の時間
「中学の時……、地味で暗くて、不気味だって言われてて……」
声が震える……。
あたしは無意識のうちに、ギュッと堅く目を瞑ってしまった……。
千秋の体温を感じてるのに、今にも冷めてしまいそうになった時。
「ちゃんと言ってみ?ずっとこうしててやるから」
耳のすぐ側で吐息混じりの低い声が響いて、それが驚くほど優しいものだったから、あたしの鼓膜は甘くくすぐられた。
鼻の奥がツーンと熱い。
涙腺がじんわり緩んでしまう。
あたしは千秋の肩に顔をくっつけると、「うん」と小さく頷いた。
「ま……前に、他校生から助けてくれたでしょ……?あの人……、同じ中学だったの。その時は言えなかったけど、ほんとはあたし地味で、暗くて……っ」
ダメ……。
泣きそう……。
声を詰まらせてしまうと、千秋は抱きしめながら、あたしの頭を撫でてくれた。