そら-極道ですが何か!?-
一人になった奏真は、そこから見える月を見上げながら零れ落ちる涙を拭いもしないでみていた。
「慧斗…」
−…もっと最良の方法があったかもしれない。
もっと俺がしっかりしていればこんなことになんなかったかもしれない。
もっと俺が強ければ…。
情けなくて、切なくて、悔しくて涙がとまらなかった…−。
龍葵と虎琳はそこそこ大きく、歴史もある。
昔からの溝は簡単に消せるはずもなく、例え、組長同士が仲良しでも組全体がそうかといえばそんなことはなかった。
だから、
組全てを賭け、牙をかけることに決めた。
結果的に、
片方の組は破れ、全権を奪うか奪われるかなのだ。
組のトップは悠真と慧斗…。スタートラインにたつにはいい。
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