LOVE in school


オレは今

恋している。




ん?


女だと思ってた??



名前女みたいだもんね。


担任にも初めての授業の日、点呼をとったときに

『谷河美月ちゃん』って呼ばれたんだ。





「美月ちゃん!」



オレの名前を呼ぶカワイイ声がした。



「遥菜…」


「ごめんね!金魚の餌やり任せちゃって」


「いいよ。この前の小テストの居残りだろ?」





高尾遥菜(タカオ ハルナ)


うちのクラス、いや。

学校で一番カワイイ女の子。




オレと一緒に生き物係をやっている。



オレはこの遥菜に、三年の頃から恋をしている。






いや、ほんっとカワイんだよ。


まじで。






ライバルなんか軽く十人はいると思う。




オレだってモテないわけじゃないけど…。






遥菜は手強い。




「あのさぁ遥菜、ちゃん付けすんなよ」


「じゃあ、あたしのコト遥菜くんって呼んでいいよ」


「そーゆう問題じゃなく!!」


「んじゃあ、遥菜たんって呼ぶ?」


「罰ゲームだ!!」





このドツキ漫才も最近じゃ日課になった。





.
< 2 / 10 >

この作品をシェア

pagetop