【中】好きになりました、付き合ってください!!
「……は?」


莉子の性格はよく知っているから、それがただのはったりだとは思えなかった。


「ねぇ亮祐?あの女なんか止めて、またあたしと付き合お?」


「…浮気したのはお前だろ?今更何言ってんの」


まじで呆れる。

付き合い切れねぇわ。


「だからごめんって!!あたしが好きなのは亮祐だけだよっ」


「生憎、俺が好きなのは真里亜だけだ」


莉子には、はっきり言うしかないんだ。




「……付き合ってくれないならあたし、あの子に何するか分かんないよ?」


冷ややかな視線に、背中がゾクッとした。


「どういう意味?」


「さあ?…亮祐の側にはいさせない」
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