【中】好きになりました、付き合ってください!!
「俺…好きな子とか、彼女の前だと……気にしすぎて、いつものプレーができないっつーか…」


「え?」


「あぁ〜!!だから、えーと…下手な姿は見せたくねぇじゃん!?つっても普段も下手なんだけど…」


意外な理由にキョトンとするあたし。


「とにかく!!バスケ中は近寄るなっ」


ガーン!!

近寄るな!?


少し乱暴な言葉とは裏腹に、下を向きながら左手で顔を隠してる亮佑くん。


何でかな?

キュンって胸が締め付けられる。




「じゃあ今度見に行っちゃお♪」


亮佑くんはバカだな〜。


「は!?それじゃ俺が理由言った意味ねぇし!!」


「だって、下手だとか上手だとかあたし気にしないよ?バスケをしてる亮佑くんが見たいんだもんっ」


「え?」


「プロみたいに上手な人がいても、それが亮佑くんじゃなきゃ意味ないんだよ?どんな顔でバスケしてるのかなとか、すごい気になる!!……そんな理由じゃダメ?」


亮佑くんのことだから、全部知りたくなっちゃうの。
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