【中】好きになりました、付き合ってください!!
「はぁ〜…俺の負けだ」


ため息をついた後、いつもみたいに優しく笑ってくれた。


「観に来てもいいけど、騒ぐなよ」


くしゃくしゃって頭を撫でられた。


「えへへ、はーい♪」


亮佑くんの大きな手に安心する。




「ん〜願い何にしようかな」


「え?」


「さっき真里亜行ったよな?理由言ったら願いを1つ聞くって」


「あ、ほんとだ。言ったかも」


必死に説得しようとしてたから言っちゃったけど、あたしに叶えられることなんてあるのかな?


「早く決めねぇと、日が暮れそうだな」


いつの間にか、真っ赤な夕日が海に飲み込まれそうだった。
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