★みんとガム★
「昨日、あたしの靴間違えて帰ったやろ~?
ほんまびっくりしたわ笑」

彼女は笑いながらそう言った。

...怒ってない?!


「ごめんなあ~。
ほんまあたし、あかんわあ~」

あたしもつられて笑った。


「あたしらはこれから切っても切れない縁やからな。
運命の靴間違えやもん!」

木本さんは、笑顔の奥に、
いたずらな色を滲ませながら
そう言った。

「もちろんやし!」



あたしと木本は、こうして仲良くなった。
3年間、クラスが離れたときも、
会えば冗談を言って笑い合う。
そんな関係やった。
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