蒼空へのシュート  ~先生への想い~

やっぱり先生の声は素敵だ。

どうしようもない心にそれはゆっくりと深く沁み込んでくる。

感じていた心の靄も吹き飛ばしてくれる。

詩の朗読が終わり先生は窓の方を見て言った。

「この詩も今日のような天気に生まれたんだろうなぁ…」

みんな教科書から窓から見える空を見つめた。

「あのさ、やっぱ感じるっていいよな。思うって大切だな。今さ、何でもデジタル、高速
の時代だろ。でも時にはゆっくりと時に身を任せるのも必要だよな」

先生は人の心が読めるのかもしれない。

そして、迷い道に一筋の灯りをともしてくれる。
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