蒼空へのシュート ～先生への想い～

おにぎりの距離

珍しく早起きをした。


初夏を感じさせるさわやかな朝の風。


冬の凛とした寒い朝も好きだけれど、今は素直に自分を目覚めさせてくれる空気が心地よい。


今日も日中は暑くなりそうだ。天気予報では夏の気圧配置と予報士が話している。


時は動いている。


何気なく毎日を送っているけれど、自然を感じることで時の流れを知る。


なんだかこのまま家にいるのがもったいない気がして、学校へ向かった。


時間が早いだけでいつもの通学路の様子が違って見えるのは不思議だ。


ひっそりとしている校舎の横からバン　バンと、ボールのバウンドする音が聞こえる。