蒼空へのシュート  ~先生への想い~
入学式から2週間がたった。


新しい制服も私の体に馴染んできたみたい。


授業の内容や、校舎教室の説明など、毎日が新鮮に感じ過ぎていく。


同じ中学以外の新しい友達とも話ができるようになった。






教室から見える中庭は、新緑と桜のピンク色が混ざってとてもきれいだ。




もし、恋をしたら人はこんな色に染まるんじゃないだろうか。


ときめきの色と、爽やかでもあり、ときに深い碧の切ない色に。




今までこんなに景色なんて見ることもなかったし、こんなに感じることもなかった。


やさしい春風が私の心までも吹き抜けていくようだった。
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