milk-ミルク-
自販機前にて、
「渉、仕方ないよ…」
「…………ありえねー」
呆然と佇む俺。
仕方ないよ、そう言ってあるボタンを押す颯人。
そのボタンには
『牛乳』
の二文字。
俺が求めるオレンジジュース、
『売り切れ』
の四文字。
初めはまだ良かった。
オレンジジュースがなかったらリンゴにしようと思っていて、
リンゴジュースも『売り切れ』。
リンゴがダメならイチゴミルク、
イチゴミルク、『売り切れ』。
イチゴミルクがダメならココア…
ココア、『売り切れ』。
そして今に至る訳だが。