NAO
†仲直り



 中に入ると、鼻歌を歌いながら準備をしている古賀さん。


 よっぽど嬉しいんだろうなぁ。顔がニヤついているもん。


 準備する古賀さんを見ていたあたしに気づいたみたい。


 慌てて、冷蔵庫の中身のチェックを始めた。


 そんなに慌てなくて良いのに…。


 冷蔵庫に顔を突っ込む古賀さんを見て。



 「父さんが、夕飯の用意はしなくて良いって。」



 そう言うとボトッと音がした。


 音がした方を見れば、キャベツが床に落ちている。


 たぶん…手に持っていたキャベツを落としたんだろう。


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