NAO
†手紙



 愛ちゃんと約束をした俺は、古賀さんにある事を聞いた。



 「古賀さん、愛が最初にしていた…赤いピアスってありますか?」


 「赤いピアスならあるわよ。大事に閉まっているから。」


 「本当ですか!そのピアス…見せてください!」



 俺は頭を下げてお願いした。



 「直樹君…ちょっと待ってて。今持って来るから。」



 そう言って古賀さんは奥に行った。ホッと安心する横で



 「アンタ…もしかして…相田…直樹?」



 隣を見れば、ずっとソファーに腰掛けていた女性がいる。



 「そうだけど。何で俺の事知ってんの?」



 そう答えると驚いた顔の女性。


< 339 / 367 >

この作品をシェア

pagetop