悪魔で天使王子



「菫ちゃん。
今日はほんと楽しかった。

有難う。」


「うん。私も楽しかった。

ここでいいよ。」


「ここが家?」


「違うけどこのままリムジンで家に帰ったら

お母さんビックリするから。」


「そっかぁ。じゃぁ俺が家まで送る。」


「大丈夫。すぐそこだから。」


「駄目。送らせて。」


「分かった。」



「ちょっと待ってて。」

「はい。哲様。」

ガチャ


「どうぞ菫ちゃん。」

「有難う。紳士だね。」

「どういたしまして。」




「真っ暗で意外と怖い。」




「やっぱり俺がいてよかっただろ?」



「まぁね。」



「私、怖がりだから余計に怖い。」



「お化け屋敷とか無理なタイプ?」



「絶対無理。私泣く。」



「大丈夫。俺が付いてる。」



「まぁ頼もしい。」




「馬鹿にしてる。」



「してないよ。着いたよ。

ここ、私の家。

哲くんの家に比べたらすっごく小さいでしょ。」



「ううん。いい家だよ。」




「今日はほんとに有難う。

じゃぁバイバイ。」

「バイバイ。」





「ただいま。」

「おかえり。どうしたのその服?」

「貰ったの。」

「誰に?」

「友達。夜ご飯食べたしいらない。」

「なんか怪しい。」




「何も怪しくない。
じゃお風呂はいるから。」




「菫話があるんだけど・・。

ちょっとー。待ちなさい。」


聞こえないよーだ。

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