気づいてよ


「あは☆夏川くんっておもしろーい。普通にわかるでしょ?バカだって」



「いや。分かってたんだけど…。」






いつもとは違う顔をしたのに気づいたのは、私だけだった。




どうしたんだろ?


私の心配は無用?で、夏川はいつもの顔に戻った。





「それよりさ!もうすぐで夏休みだよね!!」


そういえば、あと3日で夏休みだ。



「夏休みといえば…?」


「「海!!」」


「水着」



ひとりだけ水着と言った夏川に、美香が跳び蹴りをいれたのはいうまでもない。




「でさっ!!みんなで海に行かない?」



「さーんせーい!!」




私たちはそく手をあげた。




「あとさ!他にもいい男とかつれてくるから!楽しみにしてて!」



「やったー!」




浮かれる奈々とはちがく、私は夏川と海にいけるのが楽しみだった。




海ってことは…


夏川の水着姿見えるよね?!



ひとりにやつく私は、他から見たらきみがわるいただの女だ。



< 9 / 30 >

この作品をシェア

pagetop