気づいてよ
じゃあさ!四日ご、駅前のファミレス集合ね!なんかあったら、メールで連絡することっ!わかった?」



「はーい!!」



私たちは、元気よく返事をした。




「って待ちやガれ。」



「なに?」



急に、夏川が声をあげた。



「俺、お前らのアドレス知らないんだけど?」


「「あっ」」





言われてみれば、私たちは夏川のアドレスをしらない。


夏川と海とか初めてだからって浮かれてたょ…。




「じゃあ赤外線しよ。」



私たち三人はケータイを取り出し、赤外線通信準備OK。



「あごめん。ケータイわっせしった。」




「はぁ?」



舌をぺろっと出す夏川に、またもや私はヒトパンチいれた



「いってぇー!殴ることねぇだろ?!?」



「日本語おかしいうえに忘れたですって?いい加減にしなさいよっ」


「はぁ?!忘れちまったもんはしょうがねぇだろ?」



「ちゃんと登校する前にチェックしなさいよっ?!」





「もっう!!二人ともやめなさいよ」


二人が止めなければ、私たちはずっとギャーギャー言い合っていたかもしれない。




「じゃあ、誰かが放課後、夏川の家に行ってみんなのアド教えてきてよ。」
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