思い出に変わる時・・・・
女の子達からは、


「いいな~菜緒さん…」


私を甘やかせてくれる藤田の行為にうらやましがられた。


何日も何日も藤田は朝早く私を迎えに来て…送って帰る。


帰ったら電話♪


私達は離れる事ができないの ?!


というくらいいつも一緒にいるようになった。


私はいつの日からか自由人、藤田祐に完全にハマッてしまってたのです!!!


『眠い…』


私はすべての授業が睡眠学習…


あまりに眠くて保健室に行こうと廊下を歩いていたら、


後ろから走ってくる足音がする…


「お前どこに行くの?」


彼だった。


「眠いから保健室。」


「…。」


藤田は何も言わずに私の腕をつかみ学校の校舎の裏に連れて行った。


「どこ行くの=3」


私は引っ張られるままに着いて行く…


「いい所♪」


何故か嬉しそうに彼は歩いた。


着いた所は校舎の裏の誰にも見つからなさそうな場所。


「寝ようと思ってたのに・・・」


「寝ていいよ~」


藤田は座って自分の上に座れ…と足を叩く。


「…。」


彼は私を抱えて座り、


私は後ろから抱かれたまま耳元で彼の声を聞く…


3年生だから受験なのに・・・・


私は心配しながらも、いつも藤田に甘えてばかりだった。



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