分校物語 ~夏~
「実のところ、この分校勤務の教員は、本校の小学校には戻れそうにないみたいなんです」
「戻れそうにないって・・・? 」

「本校も同じように児童数が減少しているんです。この分校で勤務している教員は、戻っても本校には、教員の空きがないらしんです」
「・・・」

「上田先生も野村先生も私も、本校か、その周辺の地域の学校で教員をしたいことを希望しています。それで、教育長に掛け合ったりして、来年度の行き場所を探しているんです」

「そうだったんですか・・・」
清貴は、この分校で働く教員の苦悩を知らされた。
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