レモン

Fignt.....



家に着いた私は寝ていなかったせいもあり、
俊司と話しをする間もなく眠りに着いた。

俊司は寝ている小柄のすぐ側に座りこんだ。

小柄の事を悲しそうな顔で見つめている時、
ある一通のメールが届いた・・・。



それと同時に俊司は部屋を飛び出した。

彼が部屋から出て行くのが分かった私だったけれど、
すぐに戻るだろうとまた眠りに着いた。

心のどこかで今は居ない方が楽だと思っていた・・・。



出ていってから10分くらい経った時、
少し心配になりやっと起き上がった。


目に入ったのは開かれたまま床に転がる私の携帯。


バイブが一回鳴っていたのに気づいて、拾ってボタンを押した。



明かりが点いた携帯の画面は、
メールが開かれている状態のままだった。





『いきなりすいませんでした。
キスなんてするつもりじゃなかったんです。
本当に諦めるつもりだったんです。
でも、やっぱり一緒に居るとダメでした。
今度は本当にお別れですね。
寂しいけど・・・さようなら。健。
< 27 / 106 >

この作品をシェア

pagetop