強引な君と甘い恋
彰はあたし達のとこまで来ると、にっこり笑った。
「さっ、チャイムが鳴るわよ?次移動でしょう?行かないと」
そう言って指差した時計を見ると、あとニ分でチャイムが鳴るとこだった。
「い、急がないと!」
真冬ちゃんは自分の席まで戻ると、急いで教科書を取り出した。
あ!話が…
「んもう!この話は後で、な!美春」
あやめはそう言うと、教科書を持って彰の後を追った。
後で…か。
「美春ちゃんッ!早く!」
「えッ?あ!待って」
あたしも急いで教科書を持つと、手を振る真冬ちゃんを追って教室を出た。
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