記憶の破片
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なんて妄想劇場は次の瞬間に停止された。



「痛いー」



総さんが私に手を伸ばしたのはもちろんキスのためなんかじゃなくて。



「ほっぺをつままないでくださいっ」



頬をつまむためだった。


手加減してくれてるからそんなに痛いわけじゃないけど。



「いや、なんかトリップしてるから」



総さんはそう言って、つまんだ頬を今度は癒すように撫でた。


ずるい。


こんなアメと鞭みたいにされたら、どんどん総さんが心にいっぱいになっていっちゃう。


私の中には沖田さんもいるのに…。



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