雨雲
真っ暗
小4の時は
ずっとお母さんと二人で
毎日のようにお父さんの話をした。

やっぱり
いくら喧嘩しても
お母さんは、お父さんが好きなんだろぉなぁ。
そう思うと、とても嬉しかった。

だけど、
小5になったある日
お母さんが一人の男を連れて来た。

「今日からお母さんの彼氏のマサキ君よ。
お父さんっち呼びなさい。」

「えっ?
お父さんは、一人しかいないよ?」

「バシッ!」
思いっきりビンタをされた。

「何すんの!!
本当の事じゃん!」

「嫌なら、家出て行けば?」

その男は毎日家に居座った。

そして
風呂やぁたしの部屋までやってきて
セクハラをしたり
殴ったりしてきた。

「お母さん、ぁたしあの人嫌。
やっぱりお父さんは、一人だけだもん。」

「何言いよん?
あんた、このぁたしを的に回して生きていけると思う?
死にたいん?」


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