うちのおネコ様

本当は全然大丈夫ではなかった。

なぜなら


私はこれという料理を作った事が１６年間で一度も無い。
米のとぎ方、野菜の切り方、お肉の調理の仕方。。
もうちょっと家庭科の時間、マジメにやっときゃ良かったと後悔した。
せめて授業で習った物だけでも作れたら、今この状況なら御の字といえるだろう。

洗濯も、母に頼まれ、そばで２、３回やっただけだ。
･･･まああれは多分書いてある通りにやればなんとななるだろうけど。


私とルディは昼間駅前に出かけた。デ、デートと称して。。
帰りには母の勤めるスーパーに寄り、何を作るのかも決めてないのにとりあえず安売りされていた物をまとめて買って来ただけだった。
ルディは初めて入るスーパーに感激していた。とくに鮮魚コーナーでは目が血走っていたように思えたのは私の思い過ごしだったのだろうか･･･


これは、まずい。

私は深刻だった。

勿論今日の夕飯の心配もある。昨日も今日も同じファミレスで食事をしたわけだから、いい加減ちゃんと食べないとという気持ちでいっぱいだ。

しかし、それ以上に･･･何というか。

まるで恋人に初めてご飯を食べさせるような感じ。


これまでにもキャットフード以外では「ご飯と鰹節」「ごはんとツナ缶」というメニューでルディや他の２匹にも提供したことがある。ご飯＆鰹節〜の方は、ハルとルディには人気があったが、ブルーは匂いを嗅いだだけで、一口も口にしなかった。
一方のごはん＆ツナ缶は、３匹の取り合いになるぐらい人気食品だった。


「まさかツナごはんとかじゃね･･･」私はコッソリ携帯で今日買った食材でできるレシピを探しまくった。。