Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜




「――― 行ってきま〜す!」


「ユカ!傘持っていきな!」


「え〜… 雨ふってないし〜」


「いいから!」


「も〜〜〜…」




しかたないから、カサ持った
門を開けて、靴 履きなおす




「暑〜〜い…」




なんか、あっという間にいつもの毎日


見慣れた住宅街 坂道


蝉の声するな〜とか、やけに思うのは
沖縄は、蝉鳴きすぎてて
耳、なれちゃってたのかも




「ねむ〜い…」


実はゆうべ あんまり寝てない


一ヶ月近く、夜型の生活になってたし


でもそれは、皆も同じで
メールずっと、明け方まで続いてた


「あ、そうだ」




武藤とも、夕飯終わったくらいから
ずっとメールしてたんだけど


途中 寝ちゃって
返してなかったから、謝らないと…


あくび




「―――…」


… やっぱり 来てないや


ずっと起きてた ホントの理由




『彼』からメール、来ないかなって…


行くとき、こっちからメールして
”いってらっしゃい”な返信
来た事は…来たんだけど


やっぱりすごく、忙しかったみたいで
返って来たの、六時間後くらいだった


それでなんか
メール、しづらくなって


途中も ああいう事あったし…
――― なんか…




「あ」


武藤から電話だ


『おはよー!!』


「おはよ〜
武藤、昨日ごめんね〜!
途中で寝ちゃってさあ!」


『俺も寝ちゃったし〜
あれ?葉山今、どこにいんの?』


「まだ家の近く〜
マキちゃん達と、新宿で待ち合わせ」


『じゃあそこまで一緒に行かね?
昨日、店一回寄るって言ってたろ』


「あれ?武藤、店にいんの?!」


『村田待ち
仕込みで朝だけ入ってたんだよ
井上も一緒に行くしさ』


「え!!そうなんだあ!!」


『じゃあ、店にいるから』


「うん!後でね〜!」




< 210 / 525 >

この作品をシェア

pagetop