Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
「おはよ〜ございま〜す!」
「おはよ〜!葉山さん!」
「おは…
あれっ?!店の中、変わってる?!」
先週までは 水色だった
大きな窓の遮光カーテンが
濃くて深い、オレンジ色した
厚手のやつに変わってる
テーブルの紙ナプキン入れも
顔のついた、陶器のカボチャ
「おはようさ〜ん
ハロウィンだからね〜」
「あっ!店長
おはようございます!」
「ごめ〜ん
誰かオーダー、取り行ける〜?」
「あっ!私、すぐに行きます!」
半袖と、長袖の混じった駅前通り
秋の日差し、明るい店内は
開店と同時に 一気に混み始めた
「パンプキンパイ出しま〜す!」
これも、新メニュー
「横の紙に、チェックしといてね〜」
「はい!」
「いらっしゃいませ〜!」
「セサミコーヒーと胚芽サンド」
「こんにちは
カボチャのモンブランとコーヒー下さい」
「はい!かしこまりました〜
ご注文、くりかえさせていただきます」
――― 厨房
「葉山ちゃんごめん!
倉庫からさ、これと同じの取って来て」
「はい!わかりました!」
「武藤!そっちあがる?!」
「あと一分!!」
―――― 武藤