Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
「――… カ
ユカ〜?!聞こえてる〜…?」
「… へっ?!?!」
「顔かお〜!!
ニヤァ〜〜って!
しかも授業、もう終わったよ〜」
「… ユリちゃん」
そしてここは、大学の講義室…
「”ユリちゃん”じゃな〜い!
も〜、ここ一週間くらい
ずっとボーッとしっぱなし〜
明日はバイトなんだから
しっかりしなさい!!」
「… はあい」
廊下
「澤村さ〜ん!
少し、時間あるかなあ?」
「うんう〜ん!」
「明日ってヒマ〜?」
「あ〜、ごめ〜ん
バイト入ってるんだあ」
「えー
… せっかく医科の男のコ達と
合コンセッティングしたのに〜」
「うあ〜ん!また次誘ってえ」
「オケオケ〜!
あ!葉山ちゃんは〜?」
「は… へっ?!
い、いあ…私もバイトで」
「なんだぁ〜
カワイイ子いるってもう
色々と話してあるのに〜
――― あ、木村さ〜ん!」
「ユリちゃんバイトって
お家の手伝いだよね?」
「そそ〜!
明日は朝から
市場に軽トラで乗りつけます!!」
「か…カッコイイ〜!!」
「でっしょお〜?!
… でも、よかった」
「なにが?」
「バイトっていうか
『彼』に武藤くんと一緒って事
話したって聞いたからさ〜?」
「あ〜!!その事かあ!」