Turquoise Blue Ⅲ 〜好きな人の名前〜
「ランチ二つ、お願いします」
カップルの、お客さん
「かしこまりました〜!
お飲みものは何になさいますか?」
「コーヒー二つ」
「はい!」
お昼になって 混んで来た
バイト入ってから
こんなになるの初かも
お客さんから注文を受ける
手元の機械に打ち込んで ―――
これが厨房に行くから
打つの、間違えなければ
注文 間違う事もない
くりかえしてから 決定ボタン
ホッと 息をつく
――― 途端に
新しいお客さんがどっと来て
いらっしゃいませを言いながら
また入口まで急いだ
そうだ
お水も、持って行かないと ―――
次のお客さんは
中年の女の人、二人組
「ランチと、飲み物は野菜ジュース
あなた、何にするの?」
「アタシ、パンはいらないのよ
だから…ランチじゃなくて
ポークビーンズとサラダ
あ、やっぱりランチで
で、紅茶
あ、やっぱりコーヒーにする」
「はい!ご注文を繰り返します
ランチ二つと
野菜ジュース、コーヒーですね?」
――― また新しいお客さんが来て
「ぉはよ〜ございます、葉山さ〜ん
ぁたしも手伝ぃますネ〜」
「井上さん!ありがとう!」
「5のテーブル、ランチ2」
「ありがとうです!」
フロアと同じくらい忙しい
武藤が頑張ってる厨房から
出来上がったランチを受け取る
飲み物は
私がいれないとだから ―――
「――… ねえアタシ
ポークビーンズって言ったんだけど」
「… え」