キスに恋して…最終章
「はい」


見上げた私の目の前にはバースデーケーキ


二人で食べるのに丁度良い大きさの白い生クリームのケーキ


ウエイターがそっとテーブルに置く


「あ、あの…」


戸惑いっぱなしの私


「誕生日、おめでとう…楓」


私を見つめながらそう言う良平を直視出来ず、下を向きながらお礼を言った


「あ、ありがとう」


「食えるか?持って帰る?」


「二人で食べたい」


すると、良平はケーキの側にあったケーキナイフで半分に切ってくれた





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