キスに恋して…最終章
エピソード8

チョコレート2つ

窓ガラスに写った良平の表情を見ながら、私は高校時代のことを思い出した



―――――――……

朝、教室に入ると葵と亜矢がやって来た


「おはよう〜」


「おはよう〜」


「ね、バレンタインデー、どうすんの?」


葵が聞いてくる


「どうするって?チョコレート?」


「手作り?」


亜矢が聞いてきた


「私のことより二人はどうすんの?」


私達3人は顔を合わせて呟いた


「どうしよう…」


私がチョコレートをあげるのはもちろん直哉


良平には…どうしよう


「もうすぐだもんね…」


「もちろん彼氏達には内緒でしょ?」





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