キスに恋して…最終章

奪ってやるよ

先生は座ってコーヒーを追加した


「先生が背中を押してくれたから私、良平と会う約束をしました…思い出の場所で待ち合わせをして…」


先生は私のカップにコーヒーを入れながら相槌を打った


「私、スッゴク嬉しかった…でも…良平の車に乗った時に私…変になっちゃったんです」


「変?」


先生が不思議そうに見る


「良平の元カノや色んな女が乗ったんだ…って思い始めて…それからの良平の仕草や言葉が、全部、私だけが特別じゃなく、皆にそうしてたんだよねって…嫌な気持ちになってしまって…」





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