アイシテル。
第1章:出会った
転校
ねえ、何でこの学校に
転入して来ちゃったんだろう…。
何で同じクラス?
何で隣の席?
私と出会わなければ
彼は――。
――季節は夏。
私は家の都合で
県外の高校へ行く事になった。
特別仲の良かった
友達もいるわけでは
なかったので、
涙を惜しむような
別れをせず、すんなり
転校する事が出来た。
「転入生の桜木歩夢だ。
みんな、仲良くしてやってくれ」
っと私の紹介をする
頭のてっぺんがはげた先生。
…もっと格好いい
先生が良かったなぁ。
そんな事を思いながらも
ハゲ親父に「挨拶しろ」
っと言われたので
仕方なくする事にした。